ソープヒストリア

歴30年越えソーパー、セミリタイア中々

慰安旅行。

今時は、そーゆー旅行って中々ないんですが

その頃は結構、毎年、ちゃんとお店を休みにして

どこの店でも慰安旅行、行ってましたね。

 

ある店の慰安旅行。

さて、とある温泉地、

その夜、宴会も終わって、

その街のソープに繰り出す。

 

まぁまぁ、ぼちぼちの女の子。

その頃、働いていたソープ街は、

全国的にも有名で、まぁね、

どこの温泉地に行こうが、そんな規模のソープ街はないので、

隣の芝生効果みたいなのもなくて、

ま、そんなに期待もしてないし、

ま、そんなにね。

みたいな中途半端?な気持ちで遊びに行く訳ですね。

 

ま、それなりに、それなりの子が出て来て、

それなり満足で、贅沢言ってても未だ未だ若い頃なので、

マルチヒットしてきて、文句言っちゃいけませんよ的な。

 

で、順次、帰ってきた連中と反省会というか、

どうだった?みたいな。

ちょっと、あれだった。

いやいや、結構可愛かった、とか

色々、話しているうちに、

 

「2万ならまぁあれくらいだろう。」

「お値打ち、お値打ち。」

みたいな具体的な総額料金が。

「えっ、俺2万5千円だった。」

「じぇじぇじぇ、俺3万だった。」

おいおい、みんな、総額料金ちがうやんけ、

という話になってきた。

 

で、それぞれが幾らで遊んだかをすり合わせて、

話をまとめてみました。

 

そして導き出した答えが、

ホテルから誰の紹介も受けず、直接その店に行ったやつ、2万円。

ホテルのフロントに紹介してもらって、その店に行ったやつ、2万5千円。

ホテルから誰の紹介も受けず、その店にタクシーで行ったやつ、2万5千円。

ホテルから紹介、タクシーで行ったやつ、3万円。

 

これがどういう意味かと言うと

お店に入るお金、2万円。

タクシーの運転手さん、5千円。

ホテルのフロントさん、5千円。

という事ですね。

ハハハ。

 

後、まだボーイさん時代、

2軒目のお店の店長が、超オモロイおっさんで、

その人、女の子の扱いが天才的で、

お客様の応接も天才でした。

 

手の甲にものすごい火傷の跡があり、

教えてくれないだろうなと思ったけど

一応、物は試しに聞いてみました。

パチンコで悪戯して、リンチにあって

手のひらにコールタールを流されたって言ってました。

その時は僕もまだ、若かったので、ふーん、と思っただけでしたが

今、改めて、怖い話だなと思います。

 

その天才店長が、慰安旅行直前に、タクシーに乗り込もうとして、

アキレス腱を断裂。松葉杖でも、旅行に行って、しかも女買いに行ってました。

さすが天才。

天才店長は、慰安旅行で旅館につくやいなや、

「どっか、女買えるところ、探して来い。」

という指示を出すのでした。いつもです。

 

僕ともう一人の未だに付き合いのあるyちゃんで、

繁華街のなるべくいかがわしそうな所で、

「どっか、おんな買えるとこない?」

とほっつき歩くのです。

一生懸命、アチコチ、聞き込み回ると、

温泉旅館のあるところなら、たいてい何とか見つけ出して

来ました。あれは良い修行になりました。

 

総額6万で女の子の調達できるところを見つけてきて、

「夜宴会が終わったら、

ここのスナックへ行ってくれ、

女の子はそこで待っているから。」

という話を聞いて、

その場末感のたまらない、スナックへ。

おおーっ、と思うくらいの良い女が3人くらいカウンターの中に。

可愛いなぁ、綺麗だなぁ。どの子でも、レベル高いな、

これで6万ならお値打ちだと思って、その気になってました。

あんな事して、こんな事して、これはさすがに初めてだと遠慮しようかな、

いや、人生は、一期一会、やれる時にやっておこう。

いや、良いか、どうか、本人に訊けばいいんだ。

とか、一人で勝手に思いを巡らしていました。

 

「じゃぁ、出発しましょうか。お願いします。」

「了解です。」

とか言って立ち上がる僕。

どの子だ、出来れば右の子。

と、その瞬間立ち上がり、僕に接近してきたのは

ノーマークのカウンターの外の席に座っていた微妙な子でした。

ちょっと太めで浅黒い感じでした。

「そっち?」

みたいな感じでした。

で、ブツブツ心の中で文句言いながら、まだ若い僕は、猛打賞だったかな。

ハハハ。